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竹林のゆとりブログ

山奥で生活し、日々の思いをつらつらと書くブログ。 IT、数学、アニメなど。

「ただそれだけでよかったんです」を読んで思うこと

アニメ/漫画/ラノベ/ゲーム

今年度の電撃小説大賞受賞作品を読んだので、感想をば。

電撃小説大賞とは

ラノベ最大手である電撃文庫の新人賞。当然、ラノベで一番有名な新人賞です。 過去には、上遠野浩平有川浩川原礫など有名な作家を輩出をしています。

今回読んだきっかけ

大賞受賞作は今まで一度もはずれがなかったこと。 今回は絵がなんと竹岡美穂さん。文学少女シリーズの絵を担当していた方です。

シリアスで思い雰囲気に向いてた絵です。表紙もどことなくシリアスな雰囲気が漂っています。 重い小説を読みたい状態だったのもあり、購入を決意。

感想

ネタバレになります。

一言でいうと、『すっきりはしないが、心に傷を残す、よくできた推理もの
期待通りの重いテイストで、何が正しくて、何が間違っているのか読む進めるほどにどんどんわからなくなっていく展開がきれいに展開されていく。

自殺にみせかけて、殺した犯人を捜すというありがちな推理展開にみせかけて、その実、歪んだ人間の心を暴き出していく物語です。

面白かった点

語り手の傷をえぐったこと。

ワトソンのようなポジションの人は何もしないのが普通です。 ところが、そのポジションで犯人を捜しているようにみせかけて、最後にお前が殺したと指摘される。 しかも、それが真実であるという衝撃的事実が恐ろしい。

誰も勝者がいない、悲しい戦いであること

攻めた結果、攻めた人も、攻められた人も負ける。実に嫌な感じだが、現実に即しており、世の中の救われない冷たさを表している。

まとめ

「ただ、それだけでよかった」そんな簡単なことも成り立たない世の中を認め、今を大事に生きていきたいと思います