竹林のゆとりブログ

山奥で生活し、日々の思いをつらつらと書くブログ。 IT、数学、アニメなど。

86-エイティシックス-

86―エイティシックス― (電撃文庫)

86―エイティシックス― (電撃文庫)

2017年度電撃大賞作品を読みました。

毎年電撃大賞は読んでいますが、面白いです。

人種差別と人間らしさ。

人種差別がメインテーマのこの作品.

人種差別なんていけないことだよ、部外者なら簡単にそういうでしょう。 でも、極限状態の人間にはその常識が通じない。 私かあなた、どちらかしか生きられないならどうするか? 私が生きて、あなたを殺す。そして、殺したことを正当化する。 その正当化として、人種による差別がある。そんな世界を生々しくみせてくれる。

あなたたちは私たちより生まれたときから劣っている。 あなたたちは人でないから、殺されても仕方ない。 私は人は殺さない。だってあなたたちは人でないから。

その醜さ、つらさがえげつなくあらわされた作品でした。

でも、そんな時代がもう来てるかもしれない。 例えば、明らかに日本は若い人が少なくて、システムが崩壊する気配がある。 一方、権力は年配の人があるわけなので、 若い人を切り捨て、老人だけを助けようとする世界が生まれてもおかしくない。

そういう怖さを想起させる物語でした。

飽きのないハラハラ

世界観がいいだけでなく、展開の見せ方が面白いのが特徴。

まさに、最後の瞬間まで飽きませんでした。

世界のえげつなさと少年たちの背景を少しずつみせていき、 どんどん引き込まれました。